金剛禅について

少林寺拳法の教えは、とりもなおさず少林寺拳法創始者である宗道臣の教えですが、その宗道臣の教えの根本は、仏陀釈尊の正しい教えと、これを正しく継承した菩薩達磨の行法を現代に生かすことにあります。

すなわち、金剛禅とは死後の安楽や現世利益を説くものではなく、生きている人間が少林寺拳法の修行を通して、まず己を拠り所とするに足る自己を確立し、そして他のために役立つ人間になろうという、身心一如・自他共楽の新しい道なのです。金剛禅では自己確立するための方法として少林寺拳法を修行しております。なお、金剛禅という名称は、仏教の守護神とされる仁王尊の神名に因ちなんで、阿吽・陰陽二体の金剛神が象徴する無限・無量の宇宙の大調和をイメージして宗道臣が名付けたものです。